『真田丸』かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう
今年の個人的に面白かったエンタメといえば、
いろいろな映画や音楽ありましたが、
なんといっても一番好きだったのは大河ドラマの『真田丸』でした。
どこが好きだったのかと考えてみると、
とにかくかっこよく描かれた人物が一人も登場しなかったところだと思いました。
大河ドラマの時代劇でかっこいい人物が一人も出てこないなんて、
おかしいだろう、と思うわれるかもしれません。
でも、主人公の真田幸村からして、
父昌幸が偉大すぎてその壁を越えるのに苦労しましたし、
兄の信之も父と才能のある弟に翻弄されてばかりでした。
逆に考えれば、歴史上の人物でもそうそう人生がうまくいくわけがなく、
四苦八苦しながら生きていたんだとも思えます。
そこが『真田丸』に共感し、好きになった理由だと思います。
それぞれのキャラクターが右往左往しながらも一生懸命生きている姿が、
人間臭くてを応援したい気持ちになりました。
つまりかっこ悪さこそがかっこよく見えてくるドラマだったのです。
昔、早川義夫のアルバムで『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』
というタイトルがありましたが、今回はその反対で
『かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう』といえる作品でした。
個人的には、
秀次の新納伸弥さん、こう役の長野里美さん、
そしてオフロスキーこと小林健作さんが、
大抜擢されて活躍したので、これからも応援したいです。
今年初めて大河ドラマを最後まで見たのですが、
1年間をとおしてドラマを見るという面白さは、
普通の季節ごとのドラマや映画をみるのとは訳が違うということが
よく分かりました。
来年からも、ぜひ大河ドラマを見ていきたいと思います!