お盆で“こわい”?
お盆を過ぎましたが、実家に帰省した人もたくさんいたのではないでしょうか?
実家に帰ると、その土地その土地の方言があって、
それに戻って話したりするとなんだか落ち着いた気持ちになったりします。
でも、方言はだれもがわかる言葉じゃないんですよね。
僕の実家は北海道です。
言葉のイントネーションと発音も微妙に違うのですが、
単語でいくつか、標準語の人がまったく意味がわからないものがあります。
ちょっと『秘密のケンミンSHOW』っぽいですが紹介してみます。
カクショク=
食パンのことです。食パンが四角いからこういうのでしょうか?
ざんぎ=
鳥の唐揚げのこと。最近は居酒屋のつぼ八などで全国的にも広まったかもしれません。中国語から来ているとか、愛媛県今治では鳥の唐揚げを「せんざんき」と言うらしくそこから来ているなど諸説あるようです。
いづい=
痛いじゃなくて、なんとなく気になる感じ。「靴の中に小石が入って、なんかいづい」みたいな感じです。
こわい=
恐ろしいじゃないんです。体がこわばって、つかれて、だるい。みたいな感じです。
熱が出た時なんかに「いや〜体がこわくなってきた」と使います。
なげる=
捨てるの意味です。なので、ゴミは捨てるじゃやくて、ゴミを「なげる」といいます。
てぶくろを「はく」=
東京に行ってはじめて気がつきました。てぶくろは、「はめる」ものなんですね。
はくのは靴とか靴下とか、足に関するものですからね。でも、北海道では、手袋はなぜか「はく」なのす。
とんしゃ=
タクシーの事。なぜかはわからないです。高校生くらいの時にかっこつけて、タクシーの事をこう呼んでいました。当時の若者だけの言葉かもしれません。
このような言葉を、標準語だと思っていて、
東京でうっかり口にして「えっ?」と思われたこともしばしばです。
以上の言葉をすべて使って文章をつくるとどうなるか?
ちょっとやってみます。
「“とんしゃ”を呼ぶから、家の前で手袋を“はいて”、雪“なげ”してたら、なんか体が“こわく”なってきたから、熱あるかもしんないから元気だそうと思って、“カクショク”と“ざんぎ”食べたら、なんか口ん中が“いづい”な〜と思ってみたら鶏肉が挟まってたさ」
こんな感じでしょうか?
方言ははずかしいけど、なんか落ち着く不思議なものです。